小金井市の鍼灸師がブツブツ呟くブログ

東京都小金井市在住の鍼灸師が、思わず誰かに話したくなる鍼灸や健康の豆知識を綴ります。

治療家にとって本当に大事な「能力」って?

こんにちは。小金井市鍼灸師、トレーナーの藤澤です。

 

「バカに医療は無理だ!!」

 

私が鍼灸の専門学校の2年生の頃に言われた言葉です。

 

私は高校卒業し、そのまま鍼灸の世界に入りました。現役ってやつですか。

私みたいなパターンの人もいれば、社会人から入る人もいるんです。

そこで私は「学力の差」みたいなものを見せつけられたわけです。

今まで勉強なんてやってきませんでした。高校とかならそれで良かったかもしれません。

でもここはもう専門学校。将来のことにもモロ直結するってことで、仲間でもあったけどライバルでもあったわけです。そのライバルとの学力の差を痛感したわけです。

 

たぶんだけど、社会人出身の人は、現役で入った俺らを馬鹿にしていたんじゃないかな(笑)「お前らとは覚悟が違う」みたいなね。

 

でも俺はそんな括りとは関係ないくらい、テストの成績がどうしようもなく悪かった。

赤点に次ぐ赤点・・・・真面目に「辞めよう」と思ったことが何度もあった。

 

そんな2年時のある日。社会人出身のクラスメート(仮にAさん、Bさんとして)

2人と俺で居酒屋に入った。

話題は自ずと3年時のこと、将来のこと、そんな話になった。

 

3年からは臨床実習という勉強が始まったり、卒業試験、本番の国家試験があったりで、大変な年になるだろうことは予測できた。

 

でも、さっき言ったように、俺は進級できるかも分からないくらい勉強に苦労していたんで、ぶっちゃけそれどころじゃなかった・・・焦っていた・・・

 

そんな時、Bさんが言ったんだよね。

 

「バカに医療は無理だ!」ってね。

 

これ、そのときもはっきり分かったけど、俺に向かって言っていたんだと思う。

Bさんはおそらく何の問題もなく卒業して、と安心していたんだと思う。

だから、見下す気持ちで俺に言ったんでしょう。

 

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それが分かっちゃったから、悔しかったけど、その時は反論もできなかったろうし、

そんな状況じゃなかった・・・

 

 

・治療家にとって本当に大事な「能力」って?

 

それから年月がだいぶ経った。

今、はっきり言えること。

治療家にとって一番大事な能力は「学力」ではないってこと!

 

一番大事な能力は「自分に置き換えて考えられる能力」なんじゃないかな。

 

 

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腕や、学力も大事だけど、それって「当たり前」じゃない?

あって当たり前でしょ?それが一番じゃなく「必須」でしょ?

 

それよりも、患者さんの悩みとかをいかに自分に置き換えて、考えられるか?

あなたは私、私はあなた、じゃないけど、それに近いくらいいかに自分のこととして

患者さんの悩みを考えられるか?考えられたら最適な施術とか提案できるし、提供できる。

 

先日、施術した方は、ぎっくり腰になってしまい、夜寝るのがしんどかった。

治るのか不安。どれが最適な施術なのか分からず不安と言うことを口にしていた。

 

もし、「学力が一番大事」という考えで、「医療を売ってる」という意識だと、

悩みや不安には目をくれず、「急性腰痛の定義とは・・所見は・・」みたいな

難しいことを言いだす。

 

でも、そんなことは患者さんにとってはどうでもいいんだよね。

そうじゃなくて、「夜寝れない痛みってどんなものだろう」とか、

「もし自分がはじめて触れる分野だったら、選択って難しいよなぁ」とか

自分に置き換えると、色々見えてくる。適切なアドバイスも、施術法も。

 

結局、「人」の部分が大事なはず。

 

馬鹿に医療は無理かもしれない。

でも、「医療馬鹿」にも本当に良い「サービス」はできない。

 

 そんな昔の話を思い出しながら改めて感じたことでした。

藤澤でした。

 

 

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